CHALLENGE

お客様のために全力を尽くす

「普通は6ヶ月かかると思うのですが、そこを1ヶ月で何とか…」
そんな1本の電話で始まった耐震解析プロジェクト。
この時すでに、堀社長は「できる」と確信していた。

MISSION
課題
7000本の部材の耐震解析を
1ヶ月で完成させよ

  • クライアントからの依頼は、某原子力発電所に設けられた複数の設備を支えるサポートの耐震強度を解析してほしい、というものだった。その数、約7000本。通常でも6ヶ月はかかる作業だが、急ぐ事情があり何としても1ヶ月で終わらせてほしいとのこと。無理難題と言わざるを得ない内容だったが、ジェイ・トレイの堀社長は当初から「できる」と確信していた。

CHALLENGE
挑戦
「できます」と即答した
堀社長の奇策、それは…!?

  • 依頼内容を聞きながら、堀社長の頭に浮かんだのは「誰にでも使えるシステムを最初に作ってしまおう」ということだった。専門知識がなければできない通常の流れに乗せていては、人手も時間も圧倒的に足りない。幸い、自社にはシステムを構築できるスタッフがいる…。物量と納期を聞いて社内からは悲鳴が上がったが、堀社長は早速指示を出し、まず7000本のトレイサポートを形状などから7つのパターンに分けた。そして、図面を見ながら、指定箇所に数字さえ入力していけば自動で解析できるシステムを短期間で作り上げてしまった。

人員も機材もスタンバイ、しかしデータが…来ない!!

  • 大部屋をひとつ、このプロジェクト用にあてがい、臨時のアルバイトを12名雇った。パソコンやコピー機もレンタルし、ずらっと並ばせてスタンバイ。アルバイト達の管理者として社員も配置した。
    …しかし某原子力発電所の現場から、肝心のトレイサポートの詳しい性状を示すデータが来ない。じりじり待つこと2週間、やっとデータが到着した時には、納期まで実質2週間しかないという状況に追い込まれていた。

12人が黙々と競いあって入力し続けた怒涛の2週間。

  • もう一刻のムダも許されない。アルバイトの12人が必死で入力を始めた。1日あたりの入力本数を競わせ、優秀者には報奨金を出したこともモチベーションアップにつながった。途中、クライアントの担当者が「1本でいいから解析結果を見せてください…」と不安げな声で電話をかけてくる。「本当に1本だけ出したんですよ(笑)」と堀社長。「うちが作ったシステムはドミノのようなもの。ひたすら入力を積み重ねて全部終わってから、一気にドン!と結果が出る。途中で一部を結果まで出そうとすれば、それだけ別にしないといけなくてややこしいんです。だから本当に1本だけ出して、お願いだから黙っててください、終わらなくても知りませんよと」。それほどギリギリの状態だった。

そして4t車1台分の解析結果と、「自信」が生まれた。

  • とうとう入力が終わり、解析結果を次々に出力。大部屋に段ボール60箱、4t車1台分の解析データが積み上がった。クライアントはその量を聞いて仰天し、オフィスには到底入らないからと、直接現場へ持ち込むことに。「よくぞ不可能を可能にしてくれた」とクライアントからは大いに感謝され、取引業者としてのジェイ・トレイの評価は最高ランクに上がった。社内でも「やればできる!」と自信が生まれた。ちなみにこの時、入力が恐ろしく速かったアルバイトスタッフは正社員に引き抜かれ、元気に働いていた。
    この一件は「できませんと言わない」「どうすればできるかを考える」という、ジェイ・トレイの姿勢を社長みずから体現するものだった。今も「伝説の30days」として語り草となっている。