CHALLENGE EPISODE

  • – 01 –伝説の30DAYS
  • – 02 –産学一体Project
  • – 03 –CAD⇄解析

Episode 01

伝説の
30DAYS

「普通は3ヶ月かかると思うのですが、
そこを1ヶ月で何とか…」
そんな1本の電話で始まった耐震解析プロジェクト。
この時すでに、堀社長は「できる」と確信していた。

MISSION課題

7,000本の部材の耐震解析を1ヶ月で完成させよ

クライアントからの依頼は、某原子力発電所に設けられた複数の設備を支えるサポートの耐震強度を解析してほしい、というものだった。その数、約7,000本。通常でも6ヶ月はかかる作業だが、急ぐ事情があり何としても2ヶ月で終わらせてほしいとのこと。無理難題と言わざるを得ない内容だったが、ジェイ・トレイの堀社長は当初から「できる」と確信していた。

CHALLENGE挑戦

「できます」と即答した堀社長の奇策、それは…!?

依頼内容を聞きながら、堀社長の頭に浮かんだのは「誰にでも使えるシステムを最初に作ってしまおう」ということだった。専門知識がなければできない通常の流れに乗せていては、人手も時間も圧倒的に足りない。幸い、自社にはシステムを構築できるスタッフがいる…。物量と納期を聞いて社内からは悲鳴が上がったが、堀社長は早速指示を出し、まず7千本のトレイサポートを形状などから7つのパターンに分けた。そして、図面を見ながら、指定箇所に数字さえ入力していけば自動で解析できるシステムを短期間で作り上げてしまった。

人員も機材もスタンバイ、しかしデータが…来ない!!

大部屋をひとつ、このプロジェクト用にあてがい、臨時のアルバイトを12名雇った。パソコンやコピー機もレンタルし、ずらっと並ばせてスタンバイ。アルバイト達の管理者として社員も配置した。
…しかし某原子力発電所の現場から、肝心のトレイサポートの詳しい性状を示すデータが来ない。じりじり待つこと2週間、やっとデータが到着した時には、納期まで実質1ヶ月半しかないという状況に追い込まれていた。

12人が黙々と競いあって入力し続けた怒涛の2週間。

もう一刻のムダも許されない。アルバイトの12人が必死で入力を始めた。1日あたりの入力本数を競わせ、優秀者には報奨金を出したこともモチベーションアップにつながった。途中、クライアントの担当者が「1本でいいから解析結果を見せてください…」と不安げな声で電話をかけてくる。「本当に1本だけ出したんですよ(笑)」と堀社長。「うちが作ったシステムはドミノのようなもの。ひたすら入力を積み重ねて全部終わってから、一気にドン!と結果が出る。途中で一部を結果まで出そうとすれば、それだけ別にしないといけなくてややこしいんです。だから本当に1本だけ出して、お願いだから黙っててください、終わらなくても知りませんよと」。それほどギリギリの状態だった。

そして4t車1台分の解析結果と、「自信」が生まれた。

とうとう入力が終わり、解析結果を次々に出力。大部屋に段ボール60箱、4t車1台分の解析データが積み上がった。クライアントはその量を聞いて仰天し、オフィスには到底入らないからと、直接現場へ持ち込むことに。「よくぞ不可能を可能にしてくれた」とクライアントからは大いに感謝され、取引業者としてのジェイ・トレイの評価は最高ランクに上がった。社内でも「やればできる!」と自信が生まれた。ちなみにこの時、入力が恐ろしく速かったアルバイトスタッフは正社員に引き抜かれ、元気に働き続けている。
この一件は「できませんと言わない」「どうすればできるかを考える」という、ジェイ・トレイの姿勢を社長みずから体現するものだった。今も「伝説の30days」として語り草となっている。

Episode 02

産学一体
Project

日本各地に無数に存在する古い橋梁を、
どのように補強するか。
耐震基準のない国の建物と人々の命を、
いかにして守るか。
ジェイ・トレイと大学機関が一体となった
プロジェクト
が始まっている。

MISSION課題

日本では今、数ある橋梁が一斉に老朽化している

日本には約70万もの橋があり、中でも高度経済成長期に建設された橋梁は老朽化が目立っている。また、建設年度がわからないほど古い橋も30万ほど存在する。こうした橋梁を調べると亀裂などの不具合が見られ、いずれ破断する恐れも少なくない。しかし、これまで日本では橋を新設するばかりで、「古い橋をどのように補強すれば良いか」という研究はほとんど進んでいないのが現状だ。

CHALLENGE挑戦

大学の研究会に参加し、最適な補強方法の確立へ。

ジェイ・トレイが有する解析技術は、橋梁の診断にも応用できる。そこで関西の大学機関が開いている、鋼構造の研究会に参加。他の専門知識・技術を持つ企業や、大学機関の研究者とともに勉強し、橋梁の最適な補強方法を探っている。たとえば「部材破断と耐震性能について」「バイパス工法による連結板取替手法」などテーマは多岐にわたり、ヨーロッパの橋梁デザインや施工方法を参考にするなど世界にも目を向けている。また、橋梁は土木分野であるため、ジェイ・トレイも土木についてさらに知見を深め、自社の事業に活かすことができる。

MISSION課題

地震大国アゼルバイジャンには耐震基準が存在しない

ロシア、アルメニアなどと隣接しているアゼルバイジャン共和国は地震が多く、首都バクーでは2000年に大地震が起こっている。しかし、アゼルバイジャンでは日本のような建築基準法が定められていない。近年、石油の産出によって国が急速に発展し、多くのビルが建ち並ぶようになってきたことから、地震対策が急務となっている。こうした事情により、日頃から取引のある商社の方を通じて、ジェイ・トレイに「力になってほしい」との依頼があった。

CHALLENGE挑戦

大学機関と連携し、
国家を救う耐震基準策定を目指す。

耐震基準の策定は、国として認められるシステムを作ることであり、国家の存続に関わる重大問題だ。ジェイ・トレイの社員数は約30人。しかし「できません」と言わないジェイ・トレイは、ある大学機関に協力を求めた。正式に協力関係を結び、技術的な相談ができる体制を整えた今、プロジェクトが本格的に動き出そうとしている。アゼルバイジャンは、もともと日本と友好関係が深いトルコ系民族であり、前大統領が大の親日家であったことからも日本への憧れが強い国。日本が誇る耐震・解析技術を示し、世界に貢献する時が来た。

Episode 03

CAD⇄解析

設計担当者が、CADで図面を描く。
できあがった図面を見ながら、
解析担当者が強度などを解析する。
そんな「今までの当たり前」を
疑ってみる
ことから、新しいものが生み出された。

MISSION課題

CADと解析を別々にやる手間とリスクを減らしたい

これまでは設計者が描いた図面を見ながら、解析担当者が数字を手で一つひとつ入力して解析するのが普通だった。しかし、それでは時間がかかるうえ、図面が変更となると解析もやり直しになる。逆に、解析結果によって図面を直す場合もあるが、直し漏れが生じる危険性も…。「何とかできないだろうか?」、新しいシステム開発がそこから始まった。

CHALLENGE挑戦

設計と同時に解析できるシステムを自社用に開発。

目指したのは、設計に使うCADソフトと、耐震強度を解析するソフトを融合させたシステム。もっといいものを作ろうと、ジェイ・トレイの海外拠点であるベトナムで活躍する技術者も参画し、「CADで図面を描けば強度の解析結果もセットで出てくる」という画期的なシステムが実現した。システムのロジックの正しさは、提携している大学機関からもお墨付きをもらっている。すでに、このシステムを使ってトレイサポートを作り、解析結果も添えて納品した事例があり、実績はさらに増える見込みだ。業界では「ジェイ・トレイがすごいものを開発したらしい」と噂になっているらしく、「してやったり」と開発スタッフはひそかに胸を張っている。